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2005年 02月 13日
ニューヨークにこれだけ、つまり5年以上なんですが、住んでいるから「英語、ペラペラでしょ」と、判を押したような質問をたくさん受けます。 もしくは、ツアーのお客さんから「最初から話せてやってきたのですか?」とか。 そういった経験、ないですか? 外国に住んでいると。 あたしのお答えは、 力いっぱい NO! でございます。 どうも日本人は(それは自分も含めてですよ)英語を話せるあなたがうらやましい信仰がありますよね。 あたしも、ペラペラ、それも日本語なまり無しで話す人を見ると「ああ、素晴らしい! うらやましい! あたしなんて英語話せません。どきどき」感満載になってします。 でも最近は、当たり前ですが来た当初よりも英語の理解力は深まっているし(つーか、深まってなかったら怪しい!)、あたしゃ英語なんぞキライなのよ感はさすがになくなりました。 どきどき感は、まだまだありますが(笑)。 もうひとつよく訊かれる質問としては 「どうしたら英語が話せるようになりますか」ってやつですね。 これはやっぱり恥をかこうよということしかないと思います。 あたし、この恥というのか、恥ずかしい思い、たくさんしているんですよね。 つーか、凹むこととでもいいましょうか。 それはボランティア先でのお話。 時は2002年の冬。 ハーレム135丁目にあるYMCA内の幼稚園で、週2日ボランティアをやることになりました。 ああ、黒人の子どもはかわいいなあ……うっとり……。 4歳くらいの子ども相手だったら、対した会話力なんて必要ないじゃん。 うひひ、楽勝。 なんて思っていたのですが、 が、 が、 が、 子どもなだけに、みんなワ・イ・ル・ド! それも疲れを知らない! (当時:子ども4歳、あたし33歳) でもって子どもの英語、何言っているか、わからな〜い……! 英語の勉強どころか、理解不能。 それに先生のうち1人、めちゃめちゃなまっていた(ジャマイカの人と後に判明)。 そして「靴、ぬいで」とか「靴ひも、結びなさい」といった、簡単な英語、知らなかったから、子どもとコミュニケーションがうまく取れなかったんですわ。 とはいえ、あたしは一応、水泳の先生をやっていたので言葉でなくて、スキンシップで会話していたから、まあ、そこそこよかったのですが……。 とにかくあたしは子どもと仲良くなりたかったので、ランチの時間などは、子供用の小さなテーブルに一緒に座ったりして、がんばっていたんです。 ちょっと名前の発音が難しいK(当時4歳)の横に座ってにっこりしたら 「ここに座っちゃだめ。だってyou do NOT know How To Talk.(言ってみれば「英語が話せないから」ってことですね) じつは、アタシ、彼女の名前の発音が難しくって、なかなかできなかったのです。 他の子どもたちからも「発音が違うよ」と言われ続け、最後の最後には、本人から「あたしの名前は、●●●〜〜〜〜っ!!!!」と叫ばれたこともあるのです。 本人は非常に傷ついていたんでしょうね。 いや、叫ばれ、隣に座ることを拒否されたあたしも傷つきましたが(笑)。 その後も彼女は口をきいてくれなかったけれど、三ヶ月ほどしたら普通になって、半年過ぎたころには、教室に入ったら真っ先に声をかけてくれたり、膝の上に座りたがったり。なかよしさんになりました。 今も高校生から「何言っているかわかんないよ」とか「ああ、あたしの質問の意味がわからないのね」とか言われたりしています。 中学生からは、あたしの発音がおかしいからか、よく物まねされ、そのあとクスクスっと笑われます。 でも、そんなことでいちいち落ち込んでいられないから、またさらに物まねをして作業をやらせるようにしています。 そういえば、前働いていた日本食レストランは、日本人があたしを含め2人しかいなかった。他のウェイトスタッフ(白人、中国人、インドネシア人などなど)に「アキツ、お前って本当に英語話せないなあ」と呆れられたり「今の文法間違っているから、オレの言うとおりに言え」と10歳年下の人に言われたりしたもんだ。 そうそう、ここでも、いろんなスタッフの人からあたしの発音、物まねされたっけ。 でもそのおかげで、職場に笑いが絶えなかったから、まあ、いいか。うん。 うーん……そうやって考えると「英語、うまいね」と言われたこと、ないな(うまくないから、当たり前なのですがね(笑))。 「は?」 と、聞き返されてばかりじゃん! 最近では「どうしてあたしの英語、わからないんだよ、まったくさあ」と、開き直りが入っていたり(笑)。 だって、いろんな人種がまざっているニューヨークだよ。 お国なまりばりばりなんだよ。 スコーンと、通じるほうがおかしい! (本当か?) 別にTOEICで900点以上を取るのが目標ではなく、コミュニケーションを取ることが大切だから。 とはいえ、テレビを見ていても、新聞や本を読んでいても、わからないことのほうが多いから、もっともっと勉強していかないとね。発音も(笑)。
by liberula
| 2005-02-13 15:09
| 日記
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